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精神科医・益田裕介先生がまたまたYouTubeで障害年金を解説していた

執筆者:中斉徳久(社会保険労務士)

札幌ライラック社会保険労務士事務所所長。10年以上障害年金の相談・請求代理業務・不服申し立てなどを専門に活動。過去の障害年金業務サポート数は1000件を超える。事務所所在地:札幌市厚別区厚別中央3条2丁目10-10ー102。地下鉄東西線「ひばりが丘駅」から徒歩9分。

障害年金の無料相談、随時受け付けております。まずはお電話を!(011)893-8395までお待ちしております。メールでもOKです。

 

 

 

 

精神科医・益田裕介先生がまたまたYouTubeで障害年金を解説していた

 

札幌市厚別区で社会保険労務士をやっている、中斉と申します。障害年金の請求代理業務・(再)審査請求などを主に行っております。

 

さて、先日(2月13日)、弊社のコラムで、現役精神科医の益田裕介先生(早稲田メンタルクリニック院長)のユーチューブチャンネル(精神科医がこころの病気を解説するCh)について取り上げました。益田先生が障害年金について語っていたことがとても勉強になると思ったからです。

https://nenkinman.com/1443/

 

数日前にも、当番組で障害年金について語ってくれていたので、ここに貼り付けておきます。興味のある方はぜひご覧ください。

(83) 障害年金をもらうために主治医に伝えるべき裏技 – YouTube

 

 

今回は「障害年金をもらうために主治医に伝えるべき裏技」と題し、自分のつらい状態を、主治医にいかにして診断書に落とし込んでもらうかについて解説してくれています。もちろん、益田先生は障害年金をもらいたいがために過大に申告することを推奨しているわけではありません。

 

「裏技」と一見キャッチ―なタイトルがついていますが、障害年金の請求代理業務を10年以上行っている筆者からしてみれば至極常識的な話だと思っています。

 

精神の障害年金において(すべての傷病についても言えることですが・・・)、診断書の内容が全てであります。そのためには、障害年金を請求する側(つまり患者)が、主治医に自身の状況を正確に伝えることは「裏技」なのではなく正当なやり方かと思います。

 

 

 

精神の障害年金において診断書の内容がすべて 知らぬまま請求している人は意外に多い・・・

 

益田先生は、実務に携わる者として、障害年金の診断書を作成することは難しいと述べています。

 

「普段の臨床で聞いている内容とはちょっと違うことも聞かなければいけない」また「薬の選択とかそういう時に必要な情報と年金に落とし込むときに必要な情報はちょっと違うので新しく情報を取り直さなければいけない」というのが、その理由です。

 

「普段の臨床で聞いている内容とはちょっと違うこと」、「新しく情報を取り直さなければいけない」とは、つまり「日常生活能力」についてです。

 

診察室での5分程度の会話では、患者の日常生活についてすべて把握できるわけではありません。家の中で患者がどのように過ごしているかなど、主治医といえども全て知ることなどできないのです。

 

精神の障害において、実は一番評価されるのが、この「日常生活能力」なのです。診断書でいえば、裏側の左上「日常生活能力の判定」や上側右上「日常生活能力の程度」などがそれにあたります。その項目の書かれ方で年金受給の当否がきまってしまうケースが多々ある中、それを知らずに年金を請求している方は意外に多いです。「症状が重く仕事ができる状態ではないのになぜ年金が通らなかったんだ!」と憮然とし不支給通知を持って弊社に相談に来られる方は後を絶ちません。それは、ご自身の実際の状態、つまり日常生活能力が正しく診断書に落とし込まれていないまま年金を請求したからにすぎません。非常に残念な話であります。しかし、それも無理はありません。なぜなら、障害年金の請求を行うことなど、一般の方なら人生で何度もあるわけではないからです。

 

ですので、益田先生は「診断書は一緒に作っていくイメージをもってもらえたらいい」と結んでいます。つまり、主治医に自分のことを知ってもらう努力をするということでしょう。

 

ポイントを絞って日常生活について、主治医に伝えることが大事なのですが、そのポイントとして、益田先生は以下のことを例に挙げています。

 

・食事内容

・身だしなみ(かたづけ)

・金銭管理

・通院(服薬)

・コミュニケーション(他人との意思疎通)

・危機対応(臨機応変な対応ができるか)

・サポート状況

・過去1年のうちの状況の波など

 

上記にあげた項目を具体的かつ正確に主治医に伝えられるかどうか。それが障害年金受給の当否に大きくひびいてくるので、非常に大切なことです。

 

益田先生は、診察室でうまく伝えられないなら、「紙に書いたりメールで送るのが良い」とも言っています。

 

また、益田先生は「できなければ、社労士、PSWなどに手伝ってもらうことを勧める。なぜ推奨するかといえば、(一人でやろうとすれば)気がつけば1年、半年かかってしまうからです」ともおっしゃっていましたが、確かにそうかもしれません。体調の悪い中一人でやっているとなるとあっというまに時間は過ぎてしまうものです。1年無駄に時間を過ごしてしまうことを考えれば、社労士の手数料などけっして高くはないのではないでしょうか。

 

たかが診断書と思うなかれ。

 

診断書の落とし込み方次第で、年金受給の当否結果は180度変わってくるのです。「診断書は一緒に作っていくイメージをもってもらえたらいい」という通り、自身の状況を正確に主治医に伝える努力は必要不可欠なものになるでしょう。

 

ただ、残念なことに患者が障害年金を希望することに嫌悪感を示す医師も一定数いるものです。それに関しては、正直どうすることもできないというのが現実かもしれません。その件については、いつか述べてみたいと思いますが、今のところ筆者にも答えは見つかっていないというのが実際のところです。

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