執筆者:社会保険労務士・中斉徳久
札幌ライラック社会保険労務士事務所所長。10年以上障害年金の請求代理業務・不服申し立てなどを専門に活動。過去の障害年金業務サポート数は1000件を超える。
事務所所在地:札幌市厚別区厚別中央3条2丁目10-10-102。地下鉄東西線「ひばりが丘駅」から徒歩9分。
まだまだ知名度の低い障害年金という制度
弊社、札幌ライラック社会保険労務士事務所は、札幌厚別区を拠点に、障害年金の相談・裁定請求・不服申し立てなどを専門に行っております。
ここ10年ほどで、障害年金の認知度はかなり上がりました。ネットを見れはある程度の情報を得ることが可能ですし、年金事務所の対応もずいぶんと丁寧になったと感じます。
正直なところ、もうすでに我々のような社会保険労務士の存在価値が薄れてきているような気さえします。
しかし、ここ最近でも、相談者様やお客様とお話していて、「最近まで障害年金なんてあることも知らなかった」という話をよく伺うのです。
先日お会いした方で、12年前から障害年金の受給対象者だったのに、つい最近まで障害年金という制度を知らないせいで、みすみす受け損ねた方もいらっしゃいました。
12年間という取り返しのつかない時間。後悔先に立たずとはこのことですが、「障害年金という制度」の認知度の低さをまざまざと見せつけられたエピソードです。
障害年金の相談はどこにすればいいのか?
さて、障害年金のお悩みはどこに相談すればいいのか。そう悩んでいる方は多いでしょう。
まずは、最寄りの年金事務所へ相談に行くのが一般的かもしれません。
今は、どの年金事務所も予約が必要ですので、事前に年金事務所へ電話して予約しておくことをお勧めします。
そこで、45~60分ほどの時間が与えられ、傷病名・初診日と思われる日付け・簡単な病歴を聞かれます。ですので、あらかじめ、紙にでもまとめて行かれたほうがいいかと思います。
年金事務所では、基本的な障害年金の説明をしてくれます。また今後の動き方などもある程度教えてくれます。なので、ここで納得いく方であればそれほど問題はありません。言われた通り動けばいいでしょう。
では、年金事務所での説明に納得できなかったら、あるいは、何を言っているのかわからなかったら・・・。
そんな時どうしたらいいでしょう。
障害年金の「お悩み第2章」といったところではないでしょうか。
病院に障害年金に詳しいソーシャルワーカーさんがいるとか、知り合いに障害年金代理請求業務を行う社会保険労務士さんがいれば問題はありませんが、そううまくはいきません。
そんな時は、ネットで「障害年金 相談」などど検索すれば、数多の「障害年金専門」を謳った社会保険労務士事務所にヒットするはずです。
たいていは、「初回 相談無料」となっているでしょうから、いくつかの社労士事務所にかたっぱしから電話・メールなどで相談してみたらいいでしょう。
そこで、色々と相談しているうちに、お悩みが解決したらあとはご自分で進められてもけっこうでしょう。
それでも、問題が解決しなかったら・・・。
そんな時こそ、正式に社会保険労務士に依頼することです。いくつかの社労士事務所に相談してみて、「この社労士とは相性のいいな」とか「信頼できそうな社労士だな」と思った先生にお願いするのです。
どんなことでもそうですが、一人で悩んでいてもいい考えは浮かびませんし、間違いをおこすことも増えてきます。
障害年金で何かお困りなことがあれば、社会保険労士に相談してみることは、選択肢として「あり」ではないでしょうか!