執筆者:中斉徳久(社会保険労務士)
札幌ライラック社会保険労務士事務所所長。10年以上障害年金の相談・請求代理業務・不服申し立てなどを専門に活動。過去の障害年金業務サポート数は1000件を超える。事務所所在地:札幌市厚別区厚別中央3条2丁目10-10-102。地下鉄東西線「ひばりが丘駅」から徒歩9分。
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Q知的障害の娘 20歳到達時に障害年金請求したい。診断書はいつ取得したらいいのでしょうか?
知的障害の娘がいます。療育手帳はB判定。
1年後の誕生日で20歳になり、障害年金の請求をする予定です。診断書はどのタイミングで取得すればいいでしょうか?
A20歳到達時の障害年金 知的障害の方は誕生日前後3ヵ月の診断書が必要
札幌市厚別区で社会保険労務士事務所を運営している中斉と申します。障害年金の請求代理業務・(再)審査請求などを主に行っております。
知的障害のお子様が来年20歳になられる。そこで障害基礎年金を請求する予定であり、どのタイミングで障害年金の診断書を取ればいいのかという質問ですね。
20歳前に初診日がある方が(厚生年金に加入していた方は除きます)、20歳になられる時(あるいは障害認定日)に障害基礎年金を請求する時の診断書は、障害の状態を認定する日の前後3ヵ月の障害の状態をあらわすものとされています。
※なお、知的障害で障害年金を請求する場合は、実務的に初診日は請求する方の誕生日とみなされ、障害認定日は20歳の誕生日(前日)となります。
例をあげます。令和5年7月10日が20歳の誕生日の方ならば、20歳の誕生日は、法律的に令和5年7月9日ということになります。そして20歳到達時に障害年金を請求する場合、令和5年4月9日~令和5年10月8日までの診断書を取得し提出することになります。つまり、診断書現症日の期間は約6か月あるということです。
なお、20歳前の初診日から1年6か月を経過した障害認定日に請求する方(障害認定日が20歳到達時より後に訪れる方)も同じルールで診断書を取得します。つまり障害認定日の前後3ヵ月ということですね。
診断書の取得は約6ヵ月の期間がありますので、そう慌てて診断書を取る必要はないかと思います。20歳の誕生日の前3ヵ月のものが有効だからといって、3ヵ月前に取らなくてはならないわけではないからです。
問題なのは、診断書を書いていただける医師がいるかどうかだと思います。かかりつけの病院があれば経過や状態をよくわかってもらっているので問題ないのですが、もし病院にかかっていなければ、なるべく早めに診断書を記載していただける病院を探しておく必要があるでしょう。そして、障害年金の診断書の記載を依頼したい旨伝えてください。
いきなり病院へ行っても診断書の記載をしていただけることはほぼほぼないと思われますので、早めに病院に相談しておくことをお勧めいたします。