「臼蓋(きゅうがい)形成不全」が原因で両変形性股関節症となったケース。
生後数か月後に病院を受診し、中学生まで何度か入退院した。年金事務所より、生来性のものということで、「20歳前障害」であるという理由で障害基礎年金の請求を勧められる。
しかし、高校入学以来、40歳を過ぎるまで、一度も医療機関への受診はなく、大卒後は地銀に入社。その後20年以上継続的に勤務し、出世も果たしていた。
その間を社会的治癒期間として申し立てる。「初診日」は、症状が悪化し40歳を過ぎて受診した日に認められる。日常生活の動作が加味され障害厚生年金2級が決定した。