執筆者:中斉徳久(社会保険労務士)
札幌ライラック社会保険労務士事務所所長。10年以上障害年金の相談・請求代理業務・不服申し立てなどを専門に活動。過去の障害年金業務サポート数は1000件を超える。事務所所在地:札幌市厚別区厚別中央3条2丁目10-10ー102。地下鉄東西線「ひばりが丘駅」から徒歩9分。
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心臓ペースメーカー装着で障害年金3級 意外に知られていない
札幌市厚別区で社会保険労務士をやっている、中斉と申します。障害年金の請求代理業務・(再)審査請求などを主に行っております。
私事ですが、実は筆者は心臓に疾患があります。数年前「虚血性心疾患」でカテーテル手術を2回ほど行いました。まあ、何とか生きながらえていますが・・・。
それはどうでもいいのですが、それを機に筆者が通うスポーツジムにも同じように心臓に疾患がある方は意外に多いと気づきます。筆者よりちょっと上の世代に多いのですが、最近は会うとお互い「体の調子はどうですか!」なんて言いあうことがしょっちゅうです(笑)。
先日もそういうことがありました。筆者より5歳ほど上の方(以下、Cさん)ですが、ここ数カ月見られなかったので、体調が悪いのか心配していたのですが、Cさんも心臓に疾患がありしばらく入院していたとのことでした。
余談ですが、Cさんは高校の頃、名門高校サッカー部のレギュラー。高校サッカーで国立のピッチを踏んでいるほどのアスリートだったのです。まさかそんな方が心臓に疾患があったとは夢にも思っていませんでした。
「実は心臓病を患っていたのだけど、先月、心臓ペースメーカーを入れるために数日入院していたんだよ。でも、ペースメーカーを入れてから体調はよくなって、ゴルフでコースをまわっても息が上がらなくなったんだよね」とCさん。
体調が改善して何より!
ところで、Cさんは現在60歳を少し過ぎ。再雇用でサラリーマンをやっています。老齢年金受給までもう少し時間があります。余計なお世話ですが、障害年金の手続きを行ったか伺ってみました。
「障害年金?何それ。知らないなー・・・」とCさんは言いました。そうです、心臓ペースメーカーで障害年金3級が貰えることをCさんはわかっていなかったのです。
意外に知られていない 心臓ペースメーカー装着で障害厚生年金3級
Cさんが、心臓の病気が発覚したのは、約10年前です。長年サラリーマンをやっていたので、障害厚生年金の対象になります。現在61歳。ペースメーカー装着で障害年金3級の受給が可能です。
そのことをCさんに教えたところ。すぐに障害年金の手続きを検討。サラリーマンで日中は忙しかったため、筆者に依頼していただくことになりました。
すぐに書類を集め障害厚生年金を請求し、無事3級を取得することができました。
それにしても、心臓ペースメーカーで障害厚生年金3級の対象になることを知らない方がまだいらっしゃるということですね。意外な気もしますが案外そんなものかもしれません。
現在、弊社含め、ネットを開けば数多くの「障害年金専門」と謳っている数多の社会保険労務士事務所のホームページに当たりますし、ユーチューブチャンネルでも「障害年金基礎講座」などが流れているので、情報の取得には事欠かない状況です。我々の役目も終わった感さえあります。
しかし、まだまだ浸透しきれていないということですね。今回はそう思わされるエピソードをご紹介させていただきました。