執筆者：中斉徳久（社会保険労務士）

札幌ライラック社会保険労務士事務所所長。１０年以上障害年金の請求代理業務・不服申し立てなどを専門に活動。過去の障害年金業務サポート数は１０００件を超える。事務所所在地：札幌市厚別区厚別中央３条２丁目１０－１０－１０２。地下鉄東西線「ひばりが丘駅」から徒歩９分。障害年金の無料相談、随時受け付けております。まずはお電話を！（０１１）８９３－８３９５までお待ちしております。メールでもOKです。

Q　障害年金は１年６ヵ月過ぎても申請できるのでしょうか？

（相談者：３１歳　女性）

障害者年金申請の締切 あるのですか？

申請が出来るのは、初めて受診した日から１年６ヵ月後というのは知っていますが、１年６ヵ月過ぎても、申請できるのでしょうか。

A　事後重症請求で１年６ヵ月過ぎても障害年金は申請できます。

札幌市厚別区で社会保険労務士を運営している中斉と申します。障害年金の申請の代行・不服申し立てなどの業務を１０年以上やっております。

さて、障害年金の申請は１年６ヵ月過ぎても申請できるのか、というご質問ですね。

結論から言えば、１年６ヵ月過ぎても申請は可能です。

まず、障害年金の基本的制度についてご説明いたします。

障害年金の申請には大きく分けて、障害認定日請求と事後重症請求があります。

初診日から１年６ヵ月経過した日を「障害認定日」といいます。まず、ここではじめて障害年金を申請できるようになります。

障害認定日以降３ヵ月以内（２０歳前障害の申請は障害認定日を挟んで前後３ヵ月以内）の診断書を取得し、申請を行います。これがいわゆる、障害認定日請求です。

これは、初診日から１年６ヵ月以内に申請しなくてはならないというものではなく、障害認定日当時の診断書さえあれば、何年経っても障害認定日請求することは可能です。ただし、障害認定日から１年経過した場合、障害認定日の頃の診断書と「現在」の診断書の２通が必要です。

そして、障害認定日の頃は障害年金を申請するほど症状は重くないとしても、その後重症化し申請をこころみることがあります。

これを事後重症請求といいます。例えば、初診日から１０年経過した頃に重症化し、障害年金を申請しようと思った時、障害認定日請求は無理でも事後重症請求を行うことなど可能です。

つまり、障害年金は初診日から１年６ヵ月過ぎた後でも、申請することは可能ということになります。