執筆者:中斉徳久(社会保険労務士)
札幌ライラック社会保険労務士事務所所長。10年以上障害年金の請求代理業務・不服申し立てなどを専門に活動。過去の障害年金業務サポート数は1000件を超える。事務所所在地:札幌市厚別区厚別中央3条2丁目10-10-102。地下鉄東西線「ひばりが丘駅」から徒歩9分。障害年金の無料相談、随時受け付けております。まずはお電話を(011)893-8395までお待ちしております!メールでもOKです。
人工透析の障害年金は社会保険労務士に依頼したほうがいい?
相談者:46歳男性・サラリーマン
慢性腎不全で、2ヵ月前から人工透析治療が始まりました。
透析を受けている病院から障害年金の申請を勧められましたが、社労士さんに頼んだ方がいいかどうか悩んでいます。
人工透析の障害年金の請求は難しいと聞きましたが、本当のところどうなのでしょうか。
私は、今まで、障害年金の申請などしたことがないので、実のところよくわかりません。
知り合いからは、障害年金の申請はそれほど難しいものじゃない、また、社労士さんに頼めば莫大な手数料を取られるからやめたほうがいいと言われました。
人工透析の申請は自分でやるのか、社労士さんに頼んだほうがいいのか。
よきアドバイスをお願いいたします!
人工透析の障害年金の申請は難しいものではないが・・・
札幌市厚別区で社会保険労務士を運営している中斉と申します。
障害年金を扱うようになって10年以上経ちました。
さて、人工透析の治療を受けていて、障害年金の申請を検討しているものの、自分でやるか社労士に頼むかで悩んでいるといったところでしょうか。
結論から申し上げますと、人工透析の申請というだけで、難易度の高いものではありませんし、自分でやったからといって何か不都合なことが起こるわけでもありません。
ご自分でできるものなら、特に社労士に頼む必要もないでしょう。それこそ手数料がかかってしまいます。
しかし、手続きが若干煩雑になるケースも少なからずございます。
人工透析の申請で、難しくなるのは、糖尿病の合併症で腎不全を発症するようなケースです。
糖尿病の合併症としての病気であれば、初診日は糖尿病で初めて病院にかかった日ということになります。
となると、相当昔の記録を出さなければなりません。
最近、弊社で、人工透析(糖尿病性腎症)を受けているお客様から申請代行の依頼をうけました。
その方の糖尿病の初診日は、なんと平成7年でした。
となると、初診日の記録を取ることは大変です。カルテがないのは当たり前で、そもそも病院が閉鎖しているなんて茶飯事です。
このお客様ですが、実は4年前に人工透析を開始したということで、一度ご自分で手続きの準備を進めていました。しかし、途中で挫折。4年の時を過ぎ、弊社に依頼したということです。
相談者様は、社労士に依頼するデメリットに「高額な手数料」を支払うことを挙げていますが、そうとも言い切れません。
先述したお客様は、弊社が請求代行し障害厚生年金2級が決定しました。もし、4年前にに依頼していただけていればと悔やむばかりです。
そうです、このケースなら500万円ほどの年金を貰い損ねているわけです。となると社労士の手数料など安いものではないでしょうか。
障害年金を申請することは、裁判などと違い、けして一人でできないものではありません。しかし、長年携わっている私でも、心がくじけることなどよくあることなのです。
まして、初めてやるとなると色々と困難なことが起きてくるでしょう。
初回案件無料で相談を行っている社労士事務所はたくさんあります。かたっぱしから電話・メールしてみてはいかがでしょう。
その中から、ご自分に合う社労士が見つかるかもしれない。
一人で悩んでいないで、まずはご相談ください!