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NNNドキュメント 「化学物質過敏症の予備軍は13人に一人」 障害年金を請求するひとが増えている

 

執筆者:中斉徳久(社会保険労務士)

 

札幌ライラック社会保険労務士事務所所長。10年以上障害年金の相談・請求代理業務・不服申し立てなどを専門に活動。過去の障害年金業務サポート数は1000件を超える。事務所所在地:札幌市厚別区厚別中央3条2丁目10-10ー102。地下鉄東西線「ひばりが丘駅」から徒歩9分。

障害年金の無料相談、随時受け付けております。まずはお電話を!(011)893-8395までお待ちしております。メールでもOKです。

 

 

 

 

YouTube「【NNNドキュメント】家族からも孤立… “化学物質過敏症”の苦しみ NNNセレクション」を拝聴しました。

札幌市厚別区で社会保険労務士を運営している中斉と申します。障害年金の請求代理業務・(再)審査請求などを手掛けて15年目になります。

 

さて、先日個人的にYouTubeを見ていたら、「【NNNドキュメント】家族からも孤立… “化学物質過敏症”の苦しみ NNNセレクション」という番組が流れてきたので、つい見入ってしまいました。同番組を貼り付けておきますので、興味のある方はぜひともご覧になってください。

【NNNドキュメント】家族からも孤立… “化学物質過敏症”の苦しみ NNNセレクション

 

同番組は、2年ほど前に日本テレビ系列で放映されたものを、コンパクトに再編集されたものなのですが、3分半ほどにまとめられた映像の中に、化学物質過敏症患者の強烈なまでの苦しみが凝縮されていました。

 

 

頭痛・うつ状態・不眠・鼻血・下痢・動悸など症状は人によって違う。症状は多種多様、ある日突然やってくる。

 

シャンプー・整髪料など、身の回りの化学物質に過敏に反応。

 

化学物質のにおいのついた家を捨て家族からも孤立する人。

 

職場でも防毒マスクをつけて仕事をするサラリーマン。

 

化学物質過敏症で小学校に通えない女の子。

 

「治療は養生。特効薬はない」と断言する医師。

 

予備軍を含めると全国の約13人に一人が発症する可能性がある。

 

 

短い映像でありましたが、内容は凄まじく、化学物質過敏症について鋭く切り込んでいたと思います。

 

 

 

 

 

化学物質過敏症で障害年金を請求する人が増えているが・・・

 

化学物質過敏症という病気は、案外認知度は低かったりしますが、現在の患者数は約120万。潜在患者は約1000万人と言われており、けっして少なくない数の方が同傷病で苦しまれています。

 

また、幣社事務所の近くには専門医がいて、化学物質過敏症の診断書を相当数記載した実積があると聞いております。

 

筆者も過去何度か同傷病で障害年金を請求したことがあり、現在に至るまで受給している方がいますし、2級の方もいらっしゃいます。今年の6月に本サイトで「化学物質過敏症で障害年金の受給はできるのか?」というコラムを投稿しているので興味のある方はぜひご覧ください。

化学物質過敏症で障害基礎年金の受給はできるのか?|札幌ライラック社会保険労務士事務所

 

しかし、最近の傾向として、受給は非常に難しくなっているというのが、素直な感想です。特に稼得能力のある方に対しては、いじめに近いと思われる厳しさを感じます。

 

稼得能力があるということは、つまり仕事ができているということなのですが、その背景をまるで考慮していない。化学物質過敏症の罹患者は多くの制限の中、会社側の数限りない配慮によってなんとか働けているのです。

 

そんな状況を考慮してくれないなんて遺憾ともしがたい話です。

 

先述した「NNNセレクション」では、会社で防毒マスクをつけて働いている女性が紹介されていましたが、筆者で扱った案件でも同じようなものがありました。

 

そう、化学物質過敏症の症状が著しく出現しているにもかかわらず、防毒マスクをつけて働いているサラリーマン。その方の障害年金です。

 

日常生活では、あらゆる化学物質に誘因されて症状が顕著になるため、できるだけ化学物質を使用しない家を建て、誰にも会わずにひっそりと暮らしている。しかし、当然仕事をしなくてはならず、通勤から帰宅まで終日防毒マスクをつけて動いているのです。

 

幸い会社は協力的。化学物質過敏症でも働けるように、あらゆる対策を練るなど協力的なのですが、当然100%防げるはずもなく、職場で体調を崩し仕事に支障をきたすことは頻繁にあるのですが、それこそ死ぬ気で働いている。

 

しかし、仕事をしていると理由で障害年金は不支給でした。

 

ふざけています。

 

仕事ができているから?

 

もちろんそうでしょうが、防毒マスクを一日中そして毎日しなくては仕事が成立しない世界って何なのでしょう。その状況は非常につらくてきびしいものであります。

 

筆者はこのような判断をくだす、年金機構、ひいては厚生労働省にしっかり不服申し立てを行っていきたいと思っております。

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