執筆者:中斉徳久(社会保険労務士)
札幌ライラック社会保険労務士事務所所長。10年以上障害年金の相談・請求代理業務・不服申し立てなどを専門に活動。過去の障害年金業務サポート数は1000件を超える。事務所所在地:札幌市厚別区厚別中央3条2丁目10-10-102。地下鉄東西線「ひばりが丘駅」から徒歩9分。
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精神の障害 診断書記載拒否の理由がわからない時はどうしたらいい?
札幌市厚別区で社会保険労務士事務所を運営している中斉と申します。障害年金の請求代理業務・(再)審査請求などを主に行っております。
9月9日、当サイトで「精神の障害年金 医師から診断書記載を断られた理由は?」というコラムを投稿したのですが、今考えてみれば、その「断られた理由」がなんだったかの説明もなく中途半端なものを投稿してしまいました。
精神の障害年金 医師から診断書記載を断られた理由は?|札幌ライラック社会保険労務士事務所 (nenkinman.com)
筆者は何を言いたかったかというと、医師に診断書を断られた場合、その理由を納得いくまでしっかり伺うべきということです。
ただ、断られたということだけが心に残り、場合によってはその先生のことが嫌いになってしまうこともあるからです。
また、よく記載拒否理由を聞いてみると、実はそれは「誤解」だったということもありえるので注意が必要だったりします。
Dr.「病歴・就労状況等証明書をくれれば診断書を書きますよ」
9月9日のコラムの投稿の話に戻ります。
弊社にいらした相談者様の相談内容は、「前医に3年半前の障害認定日の診断書の記載を断られたけどどうしたものか?」というものでした。その前医とはつい2年ほど前まで継続通院していた病院です。
相談者様は、「前の先生とは特に揉めたわけではない。なぜ書けないのかわからない」とかなり激昂していましたが、患者本人にわからないものは、筆者にもわかるはずがない。
そして、筆者が請求代理人として動くようになったのですが、その先生に記載理由を聞いたところ、実はとても他愛のないものだったのです。
なんと、「カルテだけじゃリアルな日常生活はわからないから書くことはきびしいけど、病歴・就労状況等申立書の下書きでもしっかり書いて送ってくれれば診断書は書きますよー」と意外なコメントをされたのでした。
ちょっと拍子抜けな感じがしましたが、つまりは「書きます」と。
「書かない」ではなくて「今のままじゃ書けない。資料をください」ということでした。
このように、医師と患者で行き違いがあるということもじゅうぶんありえます。
精神の障害の場合、請求者の体調が悪く、医師とうまく意思疎通がでいないなんてことは不思議ではありません。
なので、ご自身で障害年金請求準備をすることが「キツイ」と思ったら、やはり我々のような社会保険労務士に依頼してみるというのもありかと思います。
それで、風穴があくということもまれにあるものです。
その相談者様(現在依頼者様)の障害認定日の診断書は、現在依頼をし作成中です。もうじきできるのではないでしょうか。